EASY PLUS HISTORY
イージープラスの誕生の歴史
●イージープラス開発背景
2009年、株式会社グリフ設立のころ、病院、介護施設向けの基準寝具アイテムである業務用シーツといえば、四角く平たいシーツが主流であり、今現在でも63シーツや72シーツが病院用のシーツの大半をしめている。
家庭ではゴム入りBOXシーツは普及しているのに業務用のシーツは何故?平シーツばかりなのか?もっと簡単にベッドメイキングできるBOX型シーツが普及しないのか?とかつてより疑問を持っていた。
業務用の洗濯ではオートメーション化が進み、一度に大量に洗濯仕上げが可能な連続洗濯機での洗濯である。
その洗濯工程の中で、シーツロール仕上げという工程があり、このロール仕上げに適したものしかシーツとして採用されないのが実状であった。
であれば、シーツロール仕上げが可能なBOXシーツをつくればよい。と考えBOX型のシーツ開発を手がける。
●現場の負担を軽く
BOX型のシーツであれば、病院の看護師さんや看護助士のベッドメイキング作業負担は大きく改善される。
ベッドメイキングに要する時間は1ベッドあたり概ね5〜6分、寝たきりの患者さんのベッドとなると2人がかりでさらに時間がかかっている。
カバーや枕カバーの交換があるにせよシーツの交換だけでも2分短縮できれば、仮に300床の病院では約10時間(300床×2分=600分)も労力を削減できることになる。
またこの当時から、介護師や介護ヘルパーの不足が慢性化し、施設側としては介護士やヘルパーの募集を繰り返し行っている状況が常態化している。やっと募集ができても介護の現場では高い志(こころざし)と希望を持って入社したスタッフも、過酷な労働についていけない若者が多く 常に人手不足に陥り、海外の人材に頼らざるを得ない状況が紙面やニュースに取り上げられるといった具合である。
●イージープラスの誕生
グリフ設立の約2年ほど前に遡るが、現(株)グリフ代表、荒井孝正により布帛とニットを組み合わせた「ハイブリッドシーツ」が開発された。
当時としては画期的な開発で、マットレスに簡単に着脱が可能で、しかもシーツーロールに対応しゴム(ポリウレタン)を使用しないため業務用洗濯に最適であった。(*ゴムは塩素系の洗剤で劣化)しかし、このシーツにも問題が見つかった。シーツロール工程の前作業で投入機にうまくかからず、外れてしまう場合がある。
また、作り手側の問題として、縫製工場では裁断、縫製の手間、用尺がかかるなど、コストに直結する問題があった。
この初期型BOXシーツに改良を加え2009年、商品名「イージープラス」が完成する。
シーツロール工程前の投入機のクリップとシーツ本体との具合を合わせ、縫製上の無駄をも解消している。まさに使い手と作り手に簡単(イージー)をプラス(+)したシーツの誕生であった。また、現在も「イージープラス」にさらなる改良を加え、病院や施設側のニーズ、業務用洗濯会社のニーズにさらに応えるべく、開発中である。
●進化するイージープラス
2015年に発表の 「イージープラス」の新型を幾つか紹介する。「イージープラス」の機能に加え、厚さの異なるマットレスに対応した「
イージープラス WASH oii ワッショイ」はマットレスの厚さ8〜20cmまでこの1枚で対応可能病院や施設以外でホテル向けのベッドやマットレスに使用できる。
また、工業用洗濯での1日当たりの生産量向上に適した「イージープラス リバーシブル」。これは特殊縫製と新しい規格により裏と表がない製品としてさらに利便性が追加された商品である。さらにマットレスの厚さ8〜20cmまで対応可能を実現にした。
このように、如何に便利で使いやすいものを提案できるか?使い手や中間業者にとって使いたいと思っていただける商品か?にこだわり、時間を生み出し、効率化を図り、新しい価値を生み、人を笑顔にする、さらなる商品開発に終わりはない。